■人気漫画家が描き下ろした不朽の名作表紙一覧はこちら
集英社文庫の「夏の一冊 ナツイチフェア」の企画として今の漫画界をリードする人気漫画家が文豪たちの名作の表紙を新たに描き下ろす。シリーズ累計7000万部を超える『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦が川端康成の『伊豆の踊子』を、映画版もヒットを記録した『DEATH NOTE』の小畑健が夏目漱石『こころ』と芥川龍之介の『地獄変』を、ジャンプスクエアで連載中の『テガミバチ』の浅田弘幸が中原中也の詩集『汚れちまつた悲しみに……』の表紙を手掛け、新装版として6月下旬から1年間限定で発売される。
毎年、夏休みの読書感想文の宿題に向けて、各出版社が文庫フェアなどを催す中、昨年、集英社では小畑健が太宰治の不朽の名作『人間失格』の表紙を描き下ろし発売したところ、3ヶ月で10万部を突破するという文庫作品としては異例のヒットを記録。作風は当然異なるが、人間の暗部に迫った『人間失格』と『DEATH NOTE』の世界観が一致し、『DEATH NOTE』の読者だった10代の若者が昭和の文学に触れる機会を作った。
今年発売される『伊豆の踊子』では、桜と主人公の踊り子・かおるをモチーフにしながらも荒木らしい“ジョジョたち”をほうふつさせる独特なポーズの女性を描写。小畑が描く『こころ』は、登場人物の「先生」と作品世界を表すようなガイコツ描写。『地獄変』では、芥川本人のような男を描くなどそれぞれの作家と漫画家の作品世界が合致した表紙となっている。
ワーキングプアが社会問題視される今の若者世代の間で、酷使された労働者を描いた昭和初期の名作『蟹工船』が注目を集めるなど、昭和の名作再燃ムードの中、人気漫画家による斬新な表紙によって、この夏は新たな“文学ブーム”が訪れるかもしれない。
集英社文庫の「夏の一冊 ナツイチフェア」の企画として今の漫画界をリードする人気漫画家が文豪たちの名作の表紙を新たに描き下ろす。シリーズ累計7000万部を超える『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦が川端康成の『伊豆の踊子』を、映画版もヒットを記録した『DEATH NOTE』の小畑健が夏目漱石『こころ』と芥川龍之介の『地獄変』を、ジャンプスクエアで連載中の『テガミバチ』の浅田弘幸が中原中也の詩集『汚れちまつた悲しみに……』の表紙を手掛け、新装版として6月下旬から1年間限定で発売される。
毎年、夏休みの読書感想文の宿題に向けて、各出版社が文庫フェアなどを催す中、昨年、集英社では小畑健が太宰治の不朽の名作『人間失格』の表紙を描き下ろし発売したところ、3ヶ月で10万部を突破するという文庫作品としては異例のヒットを記録。作風は当然異なるが、人間の暗部に迫った『人間失格』と『DEATH NOTE』の世界観が一致し、『DEATH NOTE』の読者だった10代の若者が昭和の文学に触れる機会を作った。
今年発売される『伊豆の踊子』では、桜と主人公の踊り子・かおるをモチーフにしながらも荒木らしい“ジョジョたち”をほうふつさせる独特なポーズの女性を描写。小畑が描く『こころ』は、登場人物の「先生」と作品世界を表すようなガイコツ描写。『地獄変』では、芥川本人のような男を描くなどそれぞれの作家と漫画家の作品世界が合致した表紙となっている。
ワーキングプアが社会問題視される今の若者世代の間で、酷使された労働者を描いた昭和初期の名作『蟹工船』が注目を集めるなど、昭和の名作再燃ムードの中、人気漫画家による斬新な表紙によって、この夏は新たな“文学ブーム”が訪れるかもしれない。
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2008/06/26