脚本家で映画監督の三谷幸喜（50）が21日、都内で行われた自身5作目の監督作『ステキな金縛り』完成披露会見にキャストの深津絵里、西田敏行らとともに出席。今年5月に女優の小林聡美（46）と離婚した三谷は「今年は“5”に恵まれた年となりました。50歳になり、5作目の監督作品が完成。今年の5月に離婚し、あれからそろそろ5ヶ月経ち、その間に5キロ痩せ、また5キロ太り…。そして、僕の好きな雛人形は五人囃子です」と自虐ネタを淡々と展開し、「ここまできたら、興行収入50億！　欲を言えば、55億5555万5555円を。それに見合った作品になっていると思います」と力強くアピールした。

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　『ザ・マジックアワー』（2008年）以来の映画監督作は、“三谷幸喜生誕50周年”にふさわしいコメディ、ミステリー、ファンタジー、感動ドラマが詰まったエンタテインメント作品。失敗続きの弁護士・宝生エミ（深津）が、ひょんなことから出会った落ち武者の幽霊・更科六兵衛（西田）とともに、一切の超常現象を信じようとしない敏腕カタブツ検事・小佐野徹（中井貴一）と法廷で火花を散らす。

　前作に続き三谷作品に出演する深津は「とても嬉しく思っています」と笑顔を見せ、「三谷さんと、コメディを代表する西田さんに挟まれながら出演するということで、コメディの真髄をたたきつけられるいい機会だと思います」と喜びを口にした。西田については「すべてが最高。人間としても俳優さんとしても最高ですし、ずっとこの日々が続いたらいいのにな、西田さんとならなんだってできると思うくらい」とベタ褒めし、西田も「もはや“世界の”深津絵里ですから。輝いてました」と称賛した。

　三谷映画初出演となるのは、中井貴一、阿部寛、竹内結子、浅野忠信ら豪華面々。竹内は「『お、竹内もちょっと一人前になったかな』と思いました」と笑顔で語り、阿部も「いよいよ三谷映画かと思った。とても楽しく撮影できました」。浅野も「いつか出てみたいと思っていたのと同時に、僕が呼ばれることはないだろうと思ってた。なので、僕にとって大きなチャレンジありチャンスだと思った」と意気込み、中井は三谷を「日本一の空想家」と絶賛した。

　登壇者の中で異彩を放っていたお笑いコンビ・TKOの木下隆行は自身の出演が「手の込んだドッキリやな、と思ってた」といい、無事お披露目の場を迎えられたことに「皆さんが思っている以上に、僕が違和感を持っています」と緊張の面持ちで語った。また、「監督から呼び出され、わけがわからぬまま現場に入った」という歌手のKANは「まさかの深津さんと2人だけのシーンがあって、それを知ってからはそのことだけを考えていた。でも一向に距離は縮まらず、今に至ってます…」と吐露し、笑いを誘った。

　毎回豪華な出演者が話題を集める三谷作品だが、今作にもそうそうたる顔ぶれが集結。この日出席したキャストのほか、草なぎ剛（SMAP）、市村正親、小日向文世、生瀬勝久、深田恭子、唐沢寿明、佐藤浩市、篠原涼子らが出演する。映画『ステキな金縛り』は10月29日（土）より全国公開。

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