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　宝塚歌劇団・花組の正統派男役で人気を誇り、昨年末に退団した女優・春野寿美礼が来年2月より東京・赤坂ACTシアターなどで上演されるミュージカル『マルグリット』で初の“女性役”で主演することが10日（木）、都内で行われた製作発表会見で明らかになった。春野は「自分の好きな歌の幅を広げるために（ミュージカル出演を）決めました」と退団後の本格的な活動再開への経緯を語った。

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　男組のトップスターとして活躍しながら退団後は特に主だった動きをしていなかった春野は、ピアノ伴奏で「THE FACE I SEE」を熱唱。その後「皆様、ご無沙汰しております」と挨拶し、今でも、自身が最も好きな歌を続けたいという気持ちが強いと語った彼女は「男役というのを無しで歌を伝えたい。やっぱり、歌から離れるのは辛かったですね」とこれまでの心境を告白した。共演者は現在オーディション中で、後日に発表を控えるが「表現したいことはこれまでと変わらない。ただ、男役で学んだことを大切にしながら様々な表現方法をこれかれは勉強していきたい」と目標を語った。

　作品は『レ・ミゼラブル』や『ミス・サイゴン』などを手がけたクロード＝ミッシェル・シェーンベルクや、2003年に上演された野村萬斎主演の舞台『ハムレット』を手がけたジョナサン・ケントらが作・演出を担当。第二次世界大戦中のフランス・パリを舞台にかつて一世を風靡した春野演じる歌姫・マルグリットとあるパーティーで出会ったバンドマン・アルマンとの激しくも切ない恋愛模様が描かれている。


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