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　俳優の役所広司らが17日、都内で主演映画『十三人の刺客』（9月25日公開、三池崇史監督）の完成披露舞台あいさつを行った。ラスト50分で壮絶な死闘が描かれる時代劇に、役所は「ドキドキ感があって、骨太で爽快感もある。男たちが何かのために命をかけて戦い続ける表情が見られる」と語気を強めてアピールし「最低でも13人には面白かったと伝えてください」と集まった観客に“十三人の観客”を要請して笑いを誘った。

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　『第67回ベネチア国際映画祭』（9月1日〜イタリアで開催）のコンペティション部門にノミネートされている同作。明石藩主の暴君・松平斉韶（稲垣吾郎）を暗殺すべく、島田新左衛門（役所）率いる13人の刺客が死闘を繰り広げる。役所は「13人のリーダーとして、12人の命を預かる役で、命を預けられる男というのはどういう男か」をテーマに役と向き合った。

　松平の側近役の市村正親は「『十三人の刺客』男祭りへようこそ」と観客を迎え入れ「初の時代劇で本物の馬に乗り、役所さんとの一騎打ちでは派手な死に方ですけど、貴重な1ページになった作品。吾郎ちゃんが殿だったから、この役をお受けした次第で、公私共にうるさく付きまとってすいません」とユーモア満載にあいさつした。

　史上最凶の暴君を演じきった稲垣も「ホストクラブ『十三人の刺客』へようこそ」とブラックのスーツ姿で決めた登壇者を引き合いに語り、「確かに最悪で、殺されるべき人間です」と役柄とはいえ、苦笑交じりに自己紹介していた。

　会場にはそのほか山田孝之、伊勢谷友介、沢村一樹、古田新太、六角精児、波岡一喜、近藤公園、石垣佑磨、窪田正孝、伊原剛志、松方弘樹ら“十二人の刺客”と、三池監督が登壇（高岡蒼甫は欠席）。三池監督は「自分としてはこれ以上のものは作れんと燃え尽きて。日本人にしか作れない映画」と息巻いた。

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