女優の小林聡美、小泉今日子らが30日、都内で行われた映画『マザーウォーター』の公開初日舞台あいさつに登壇した。松本佳奈監督に続く小林の「台風で雨がすごい中、こんなにたくさんの人に初日を観ていただけて嬉しい」とのあいさつから伝染する形で、キャスト一同は次々と、台風が接近中にも関わらず満員となった客席に向けて感謝の言葉を口にした。小泉も「あたしだったら絶対家から出ないと思う。ありがとうございます」と笑わせ、会場は劇中で流れる空気同様に和やかな雰囲気に包まれた。

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　同作は“人と場所”というシンプルな関係性を描いた『かもめ食堂』（2006）『めがね』（2007）『プール』（2009）に続くプロジェクトの最新作。京都の街を舞台に、新しく住み始めた3人の女性と、それに関わる人々を通して今一番大事なものは何なのかを問いかけ、人と人との関係を描く。

　また劇中で大切に描かれる“美味しいご飯”について、『かもめ食堂』から手がけるフードスタイリスト・飯島奈美氏の作った料理を一同絶賛。グラタンを作って食べるシーンに登場した小泉は「心が温かくなるような美味しいお料理」と振り返り、光石研は「永山（絢斗）くんと2人でビーフカツサンドの日にお邪魔して、撮影前にできたてをいただいた」と照れ笑い。小泉から毎日の朝食を羨ましがられた、もたいまさこは「あれは誰でも食べたいというか、作って欲しいって思ったと思う」と得意げに語っていた。

　舞台あいさつにはほかに加瀬亮、市川実日子、永山が出席した。