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吉川晃司&木村祐一監督、幸せな家庭はあきらめた!? 『ワラライフ!!』公開

 芸人、構成作家、俳優とさまざまな分野で活躍する木村祐一の最新作『ワラライフ!!』が1月29日(土)より全国公開される。木村監督の幼少の頃の思い出から現在に至るまでの自身の体験をもとに、現在の生活と過去の記憶を織り交ぜた構成で“古川家”の平凡で何気ない日常を描く。

40代同士で意気投合! 『ワラライフ!!』に出演する吉川晃司と木村祐一監督 (C)ORICON DD inc. 

40代同士で意気投合! 『ワラライフ!!』に出演する吉川晃司と木村祐一監督 (C)ORICON DD inc. 

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 古川家は父、母、娘、二人の息子の5人家族。主役の長男・修一にはお笑いコンビ・しずるの村上純を抜擢し、その恋人・まりに香椎由宇、父・肇は吉川晃司、母・慶子は鈴木杏樹、長女・和恵は田畑智子が演じる。木村監督と同世代の吉川、二人に同作の見どころを語ってもらった。

◆平凡だけど幸せな家族の物語をどう思いましたか?

【吉川】 木村監督になんで家族の話を映画にしようと思ったのか聞いたんですよ。そうしたら「生きている間に自分じゃできそうもないから映画にした」っとおっしゃいまして。おっ、さすがに手強いな〜と思いました。

【木村】 理想の家族は映画にして、桃源郷に置いておきます(笑)。

【吉川】 幸せな家庭はあきらめたってこと!? あっいや、詳しくは突っ込まないほうがいいですね。そういった意味では、僕のほうが切実ですから(笑)。

【木村】 幸せな家庭を作れるかどうかといったら、現実は大変、壮大なスケールの話になりますよ。映画なら2週間そこそこで幸せな家庭が作れましたけど…。

【吉川】 こういう時、どういうツッコミをすればいいんだろう? やっぱり、人を笑わせるのは難しいですよね。

【木村】 こうすればだいたいの人は笑うだろう、というレベルのネタではダメ。わがまま勝手でいいから、俺はこれが面白いと思うんだっていうネタをぶつけていかないと。自分も納得できないし、人前でやる意味もないと思いますよ。人の歌をカラオケで歌っているのと一緒です。

【吉川】 「やっている本人はこれが面白いと本当に信じているんだな」って思えるから面白いんでしょうね。芝居も歌も同じですね。

【木村】 勘違いでもいいです。観客が「ようわかった」と笑ってくれたら、それが真実になる。

◆お互いの印象は?

【木村】 吉川さんは、ほかに言葉が見つからないのが惜しいけど、真面目で、何事においても真剣で素晴らしい。僕なんか、いかんもん。申し訳ないです。

【吉川】 いやいや、木村監督こそ、今回の脚本もきっちりできていましたし…、そう言わせたいってこと?(笑)

【木村】 そのツッコミ、もう少し後でよかったかも(笑)。吉川さんっていいなぁと思うのは、照れがあるところ。乙女な言葉でいったら恥じらいですね。芝居でも歌でも、作品を通して伝えたい思いはあるけれど、べた褒めされたら照れて自分から引いてしまう感じがする。僕にもそういうところがあるから、好きですね。

【吉川】 さっきのは冗談ではなくて、今回の脚本もすごくいいと思ったし、何よりも人をよく見ていらっしゃいますね。その見ている角度がすごく独特というか、普通じゃないというか、なのに的確で面白い。

【木村】 吉川さんも面白いですよ。

◆吉川の役衣装、バカボンのパパみたいな赤い腹巻姿について(劇中写真

【木村】 バカボンのパパとは意識していなかったのですが、僕が子供だったあの時代、腹巻をしたおっさんは珍しくなかったんですよ。

【吉川】 近所にいましたね(笑)。今の時代、あんな格好していたらヤバイけど、芝居だったらやってみたいと思いましたね。たぶん、当時はあの格好で歩くのが粋だったんじゃないかな。腹巻の中に小銭とか、タバコとかいろんなものが入っていて、少なくともおっさんたちは粋だと思って歩いていたはずです。それを子供ながらに見ていたから、今回の役をいただいて、嬉しかったですね。

◆タイトルの『ワラライフ!!』とは、英語圏の人が小さなことで大きな幸せを感じた瞬間に思わず叫んでしまう言葉(What a Wonderful Life)だそうですが、それぞれの“ワラライフ!!”とは?

【木村】 日常な些細なことで“ワラライフ!!”を感じていますよ。お風呂入って気持ちいいとか、夕飯のおかずがホワイトシチューで嬉しいとか、生活の中にワラライフ!!はたくさんある。もっといえば、何も起こらないこともワラライフ!!なんじゃないかな。

【吉川】 僕もそう思います。歌詞に似たようなことを書いたこともありますが、のどかな日常が一番幸せ。それが、できる男かどうかは別としてね。

【木村】 多くの芸術作品もそうですよね。誰も見たことがないものより、花や果物、庭や窓から見える景色、身の回りにいる人、日常にあるものをモチーフにしている。ある芸術家が言ってました。旅に出るということは、非日常に自分の身を置いて、普段の生活を見ることだって。わかっているの?

【吉川】 時々、説明がこ難しくなるんですよね、真面目だから(笑)。僕にとっては、これから先も古いアルバムを見返すように、ちょっと何かあった時に、この映画を引っ張り出してきっと観たくなる、そんな大切な1本になりました。

★ワラライフ!!特集『明日が今日より幸せになる。優しく暖かい何気ない“日常”の物語』


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  • 「僕のボケはわかりにくいの」と木村祐一監督 (C)ORICON DD inc.  
  • “バカボンのパパ”みたいな吉川晃司の腹巻姿 (C)2010「ワラライフ!!」製作委員会 
  • “バカボンのパパ”みたいな吉川晃司の腹巻姿 (C)2010「ワラライフ!!」製作委員会 
  • 映画『ワラライフ!!』より (C)2010「ワラライフ!!」製作委員会 
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