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オダギリジョー&チャン・ドンゴン、カンヌで束の間の休息『マイウェイ』製作会見

 フランスで開催中の『第64回カンヌ国際映画祭』で15日、俳優・オダギリジョー、韓国俳優チャン・ドンゴン、中国女優ファン・ビンビンが、映画『マイウェイ』の製作記者会見に出席した。『シュリ』『ブラザーフッド』のカン・ジェギュ監督の最新作。昨年10月から韓国で約8ヶ月間、156回に及ぶ撮影が続き、カンヌでの会見後は、バルト海沿岸のラトビアにて6月中旬まで撮影が行われる予定。オダギリは「これだけ役者が苦しい目にあう作品も珍しい」と苦笑いしつつ、世界有数のリゾート地・カンヌで束の間の休息を満喫していた。

カンヌで映画『マイウェイ』の製作記者会見を行った(左から)チャン・ドンゴン、ファン・ビンビン、オダギリジョー (C)Kazuko Wakayama 

カンヌで映画『マイウェイ』の製作記者会見を行った(左から)チャン・ドンゴン、ファン・ビンビン、オダギリジョー (C)Kazuko Wakayama 

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 同作は、韓国映画史上最高額となる製作費21億円(300億ウォン)をかける超大作で、実在の朝鮮兵のエピソードを基にした戦争と人間のドラマ。第二次世界大戦下を舞台に、朝鮮半島からノルマンディまで1万2000kmに及ぶ流浪の旅の末、日本、ソ連、ドイツの3つの国の軍服を着て戦う事になった二人の男の数奇な運命と、時代に翻弄されながらも一人の人間として生き抜いた姿を描き出す。同映画祭の中で、韓国映画の製作会見が行われるのは今回が初めてのことで、キャスト、監督による会見とともに、本編のフッテージ映像とメイキング映像も世界初披露された。

 カン・ジェギュ監督といえば、CGに頼らず、俳優たちの体当たりの演技で臨場感あふれるシーンを作り上げ、『ブラザーフッド』では自分も戦地にいるような錯覚を観客に与えた“実績”がある。「毎日死にそうで、本当に苦しい毎日だった。あと1ヶ月、まだまだ死にそうな日々が続くんだろうな」とオダギリ。『ブラザーフッド』に主演したドンゴンは同監督と7年ぶりのタッグということもあり、「スタッフも含めて本当に皆で一生懸命作りました。まだ撮影は終わっていませんが、公開を楽しみにしていただければと思います」と自信をのぞかせた。

 日本軍の長谷川辰雄大尉役で出演するオダギリは、「毎日爆発があったり、銃を撃ったりしていると、次の日の撮影を休みたくなるし、撮影もこれで終わればいいのにと何度も思いました。当時は、もちろんそんなことも思えないし、信念をもって突き進むしかないわけで、もちろん映画とは大きな差はあるにしても、撮影でそのような経験をしていると、あの時代がどんなにつらく大変だったかということは痛いほど感じました」。

 同作のクライマックスでは1944年6月、連合軍がナチス・ドイツ軍からフランスを解放に導いたノルマンディ上陸作戦を描く。当時のノルマンディと地形が似ている場所を探し、ラトビアでの撮影を敢行するカン・ジェギュ監督は「もちろん戦争が背景ですが、戦争の中にいる人間の姿を描いています。お互い憎み合っていたものたちが、戦争の極限の中で友情が芽生え理解し合う、そういった人間たちのドラマを描いています」と作品への想いを語っていた。

 映画『マイウェイ』は2012年新春に日本で公開される。

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