俳優生活50周年を迎えた高橋英樹が1日、“ピカチュウ・ザ・ムービー” 第15作目となる『ビクティニと黒き英雄　ゼクロム』『ビクティニと白き英雄　レシラム』（7月16日、2作同時公開）の公開アフレコに登場した。映画、ドラマはもちろん、最近ではバラエティー番組でも活躍する高橋だが、アニメ作品の声優は今回が初挑戦。「オファーに二つ返事で応じた」という役どころは伝説と呼ばれしポケモン「ゼクロム」役で、「二枚目の役を多くやってきましたが、今回の役はやりがいがあった。（ポケモンファミリーの一員として）これからの自慢になります」と笑顔を見せた。

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　今年はシリーズ初の2作品同時公開。伝説のポケモン「ゼクロム」と「レシラム」の立ち位置が入れ替わり、2つのストーリーを展開させて、新たなポケモンワールドを描く。公開アフレコには高橋のほか、谷原章介、大地真央、石原さとみ、山寺宏一、中川翔子らゲスト声優が一堂に会した。

　高橋は「“理想”の化身。『お前の理想はなんだ』というセリフが大好きできした。（湯山邦彦）監督は厳しかったが、新しいもの表現できた。気持よく、楽しめました」と満足げ。一方、“真実”のポケモン「レシラム」の声を担当した谷原は「遊んでいたゲームで戦っていたキャラクターの声をやれて楽しかった」と話した。

　大地は、大地の民に伝わるビクティニの物語を知る人物・ジャンタ役。「大地、大地といっぱい出てきて親近感がわいた」と、ダジャレ感が気に入っていたようで、「肝っ玉母さん風に楽しくやらせてもらいました」。ジャンタの娘・カリータ役の石原は「大人気のポケモンの作品に、かわいいカリータ役で出演できて光栄です。声優の経験はまだ少ないで、とても勉強になりました」と話し、アフレコでは大地と息の合った掛け合いを見せていた。

　山寺は、同シリーズに14作連続のゲスト出演。「ゲスト扱いはどうなのかと、悶々としながらモーモント役を演じました」とダジャレであいさつして大地を喜ばせた。

　中川も5年連続で同シリーズに参加し、今回は初めてセード（女の子）とオード（男の子）の2役に挑戦。公開アフレコでも見事に声色を使い分け、高橋や谷原を驚かせていた。中川は「めくるめく、衝撃と感動、これまでに演じたキャラクターが走馬灯のように思い出されました。1985年5月5日生まれ、身長155cm、五頭身という私のクロニクルの中で特別な“5”作品目になりました」と喜びを表現しながらも、「レベル26になりまして、初めて『声の年齡が上がってきている』というダメ出しをされました」と苦い顔を見せて、周囲を笑わせていた。

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