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流行りモノ調査隊 流行りモノ調査隊
#003 今週の急上昇キーワード(更新日:2007/08/14)
『ウルトラセブンX』
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男たちはなぜ『セブン』が好きなのか
 オリコンでは2006年6月に、ウルトラマン誕生40周年を記念して、「好きなウルトラマンランキング」を発表した。
<総合ランキング>
1位 ウルトラマン
2位 ウルトラセブン
3位 ウルトラマンタロウ
4位 ウルトラマンエース
5位 ウルトラマンジャック(帰ってきたウルトラマン)
6位 ウルトラの母
7位 ウルトラマンティガ
8位 ウルトラの父
9位 ゾフィー
10位 ウルトラマンレオ
<女性が選んだ好きなウルトラマン>
1位 ウルトラマン
2位 ウルトラセブン
3位 ウルトラマンタロウ
4位 ウルトラマンティガ
5位 ウルトラの母
<男性が選んだ好きなウルトラマン>
1位 ウルトラセブン
2位 ウルトラマン
3位 ウルトラマンタロウ
4位 ウルトラマンエース
5位 ゾフィー
(2006年6月8日〜6月12日、自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員の中高生、専門・大学生、20代、30代、40代の男女、計1,000人にインターネット調査したもの)
リアルアクションヒーローズ ウルトラセブン
(C)1967 円谷プロ
40年前の『セブン』独特の造形美は、役者さんの体型を生かしたものだった。
リアルアクションヒーローズ ウルトラセブン>>
大人気のフィギア(全高30cm)が再生産。アイスラッガーはモチロン着脱可能。劇中のシーンを再現してみよう。
¥13,440 円(8月下旬発売予定)
 「ストーリーが良く、大人になった今観ても劣ることの無いレベルだと思います。他には必殺技の種類やカプセル怪獣の登場も新鮮でした」(群馬県/30代/男性)と、男性が選んだ1位が『ウルトラマン』ではなく、『ウルトラセブン』であることに注目したい。

 円谷プロダクションの渋谷弘康プロデューサーも、「メカニックの格好良さに夢中になったり、宇宙人の侵略を心の底から恐怖に感じたり。ダンとアンナの恋物語やウルトラ警備隊の仲間との友情、地球を守る使命感、ちょっと背伸びして大人の世界を覗いているような興奮・・・。『セブン』の中には、男性がシンパシーを感じる要素がたくさんあったのではないか」と、語り出したら止まらない勢い。

 『ウルトラマン』が子供向けのエンタテインメント作品であったのに対し、『ウルトラセブン』はSFミステリー・ホラー路線で、<地球人VS侵略宇宙人>というテーマで一貫していた。

 「大胆な侵略計画、その背景にある宇宙人の思考や感情、平和な日常が壊される人間の恐怖と葛藤・・・。『地球人は常に正義なのか』という疑問を投げかけ、『地球人だって立派な宇宙人じゃないか』と言い放つ。40年経っても全然色褪せないシナリオと演出。子供向け番組の域をはるかに超えた、大人が見ても刺激的なハードでシリアスなドラマを展開しました」(渋谷プロデューサー)。

 ちなみに、テレビ放送された当時、世界はアメリカとソ連の冷戦の真っ只中。さらに、1957年にソ連が人類初の人工衛星「スプートニク1号」の打ち上げに成功して以来、激しい宇宙開発競争が繰り広げられていた。アメリカの「アポロ11号」が月面着陸に成功するのは、1969年のこと。

 「当時の子どもたちにとって、『セブン』の中で描かれた未来の地球、宇宙人の存在はかなりリアリティがあったと思います」(渋谷プロデューサー)
往年のファンも、新しい女性ファンも魅了する
ウルトラアイ リアルタイプ ウルトラセブン・モロボシダン役 森次晃嗣氏 直筆サイン入り!
(C)1967 円谷プロ
ウルトラアイを装着して、ウルトラセブンに変身する“伝統”は継承。
ウルトラアイ リアルタイプ
ウルトラセブン・モロボシダン役 森次晃嗣氏 直筆サイン入り!>>

1話から13話モデルが新発売。精巧な仕上がりでファンにはたまらない一品。
¥3,150 円
ウルトラマスク ウルトラセブン
(C)1967 円谷プロ
40年前の『セブン』は実は、左右非対称にして、あえて人間味のある顔をしていたが、新作では左右対称になっているとか。
ウルトラマスク ウルトラセブン>>
天然ラテックス性のなりきりゴムマスク。アイスラガラッガーはマジックテープで着脱可能。
¥3,675 円
  かのスティーブン・スピルバーグも多大な影響を受けていると聞く、完成度の高いSFの金字塔『ウルトラセブン』は、いかにして現代に蘇るのか。

 「オリジナルの『セブン』へのオマージュをどう表現するか――。当時のスタッフ、緒先輩方は、どんな撮り方をしようか、どんなストーリーにしようかと、一話、一話ごとに様々な演出テクニックや撮影技術にチャレンジして、<セブンらしさ>を築いていったと思うのです。そのスピリットを継承して、ただのリメイクやリトレイスではなく、新しいSF作品を作ろうと思いました。確かに設定や装いは新しくなっていますけど、タイトルからしてなぜ『ウルトラセブン』でなく、『X』が付いているのか。エージェントって何なのか。謎の要素をちりばめていますので、最終回まで見ていただければ、きっと・・・」と表プロデューサーは言葉を濁した。

 赤いゴーグル状のアイテム「ウルトラアイ」を使った変身方法だったり、必殺技として頭部のブーメラン「アイスラッガー」を使う点は同じ。主人公のジンと、ヒロインのエレア(演:加賀美早紀)との恋模様も見どころの一つになるはず。往年のファンも楽しめる内容になっていることは間違いない。

 「ターゲットは、ズバリ大人。『X-MEN』や『スパイダーマン』などハリウッドのSF映画や海外ドラマに見慣れた大人たちの鑑賞に堪えうるSF作品として、『ULTRASEVEN X』を世に出します。『えっ?ウルトラマン?子ども向けでしょ』と敬遠しがちなF1・F2層の女性までもが、夢中になるようなドラマを目指しました」と語る、表プロデューサー自身がF1・F2層。往年のファンの期待に応えつつ、新しいファン層も獲得するのが、『ULTRASEVEN X』の挑戦の一つなのである。

 『ULTRASEVEN X』は10月から、CBC/TBS他で放送予定。放送時間や曜日については現在、“調査中”。続報を、待て!
リアルアクションヒーローズ メトロン星人
(C)1967 円谷プロ
第8話『狙われた街』に登場した「メトロン星人」。実相寺監督ならでは演出というか、ちゃぶ台のあるアパートの一室に住まう宇宙人。「人間同士の信頼感をなくすれば、地球は壊滅する」と、吸うと記憶を失い疑心暗鬼と暴力的になる赤い結晶をタバコに仕込んで、人間同士を戦わせようとした。
リアルアクションヒーローズ メトロン星人>>
軟質ソフトビニールで完全再現。全高30cm。
¥13,440 円(8月下旬発売予定)
リアルアクションヒーローズ キングジョー (C)1967 円谷プロ
第14&15話『ウルトラ警備隊西へ 前・後編』に登場した宇宙ロボット「キングジョー」。『セブン』の超兵器が通用しない。ヒーローさえ、無力感を味わうことがあるのだと、この作品で悟った子どもたちも多いのでは?
リアルアクションヒーローズ キングジョー>>
プロポーションや質感、さらには胸の模様や細部のパーツに至るまで、劇中に登場した撮影スーツをそのままに再現。全高30cm
¥15,540 円(8月下旬発売予定)
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